てきと~探究

心揺れる何かをてきとーに徒然と探究していきたい。

ウジャイ・ブレスの探究

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アシュタンガーヨガなどでウジャイ呼吸を
やっているが、どうもしっくりこない。
プラーナヤーマやっている感がない。
何か足りないか、何か間違っているか。
ちょっと疑問がわいた。


 ウジャイ呼吸

ウジャイ呼吸というのは、「はぁー」と
窓ガラスを曇られるような息を鼻から
呼吸する。息をするとき気道から
寝息のような音を立てる。
胸で呼吸をする。

こんな感じの呼吸法というかプラーナヤーマ。

 

 

アイアンガー先生の本

現代日本のヨガ教室で説明されてるまま。
ヨガの基準的書物なんだけれど、
ん~困った。読む気がしない。

 

 

佐保田先生の本

ハタ・ヨーガ・プラディーピカーの章を
読んでみる。

 

口を閉じ、両方の鼻穴から気をゆっくりと
飲み込み、ノドから心臓に至るまでの
気道に触れて音を立てるようにする。
それからクンバカ(保気)して後、
イダー気道(左の鼻孔)からイキを吐く。

ハタ・ヨーガ・プラディーピカー 2.51

 

左の鼻孔から息を吐くというのは、
今まで読んだはずなんだが初めて
聞いたような気がした。

2.52で「体内の火を増強し、」と
あるので熱を発生させるところも
理解できた。

 

 

スワミ・シバナンダ先生の本

スワミ・シバナンダ先生の説明は
ハタ・ヨーガ・プラディーピカーに忠実。
歩行中でも立位でもよく、
息を吐き出すとき左の鼻孔だけでなく、
左右両鼻孔の方法もあるということだ。

 

 

本山先生の本

基本的に同じなのだが、相違点を述べると
ケチャリムドラをしろとある。
ケチャリムドラとは、舌の裏側を
上顎の奥側に付けるムドラのこと。

舌がつりそう。できん。

 

 

成瀬先生の本

相違点を述べると

要点
(1)音質、音程を変化させずに一定に保つ。
(2)音の乱れ、にごり、途中切れ、
  むら等は無い方が良い。
(3)摩擦音を鼻腔上部で共鳴させ、無理の
ない範囲で長めに出した方が良い。
  だが、最初のうちは短くてもしっかりと
聞こえる音をだすようにする方が良い。
(4)出る息を束ねるような意識で芯のある音
(5)省略

 

呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと 成瀬 雅春(著) 

 

やたら細かいが、「摩擦音を鼻腔上部で共鳴」に
ついてはちょっと!!とくるものがあり、
これを今後試していこうかなと思いました。

 

 

あとがき

内的な身体感覚のものを言葉にすることは非常に難しいのだけれど

よくまあ文章で残してあると、各先生方に敬意と感謝です。

ただ、これがそのまま自分の感覚に合うかは不明なのですが、

やってみるしかないのだろうなと。

 ただ、書いてあることはスーパー抜粋なので、実施したい方は

本を入手してからをお勧めします。

 

 

参考

ヨーガ根本教典                                                佐保田 鶴治(著)

プラーナヤーマの科学 ―シバナンダが伝えるヨーガ呼吸法のすべて― 

                     スワミ・シバナンダ (著)

密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法  本山 博(著)

ヨガ呼吸・瞑想百科―200の写真で見るプラーナーヤーマの極意

                     B.K.S.アイアンガー(著)

呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと        成瀬 雅春(著)

 

だるまさん

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菩提達磨

 このイラストは寒さよけに頭から「被」と呼ばれた
掛け布団をかぶって坐禅している達磨大師の姿がもとに
なっているのだそうだ。
冬の寒い日に、これはやった覚えがある。
 さて菩提達磨(ボーディダルマ)は嵩山少林寺を開いたと
伝えられ、禅宗の開祖となった。 ※1
インド人ともペルシャ人と伝えられている。
 禅の語源は、サンスクリット語のディヤーナが
インドの口語の一つパーリ語のジャーナになり、
中国に渡って禅那(ゼンナ)、禅(ゼン)となった。


※1嵩山少林寺を開いたことについては諸説あります。

 

 

ディヤーナ

 ディヤーナといえば、ヨガスートラ アシュタンガ(8支則)の
7番目で瞑想とも、静慮とも翻訳されている。
よく「禅は瞑想と違うんだ」説の主張を聞くが、止+観で
入定していくのだから大差ないのではないかと思っている。
そもそも達磨大師
「ラージャヨガやってたんじゃねぇ?」
疑惑が自分の中で沸々。

 

 さて、一般に言われている瞑想はプラティヤーハーラ(制感)の
ことで、ヨガの瞑想ではプラティヤーハーラ(制感)を保ちつつ、
ダーラナー(集中)、ディヤーナ(瞑想)とすすめて、
サマーディ(三昧※2)に達する。
ダーラナー(集中)、ディヤーナ(瞑想)、サマーディ(三昧※2)を
3つセットでサンヤマ(綜制)という。禅にいうと止、観、定。

%2 密教では三摩地とも言う

 

 ダーラナー(集中)  止
              ↓
   ディヤーナ(瞑想)   観
              ↓
 サマーディ(三昧)  定

 

 少林寺と言えば少林拳

さてカンフー映画でおなじみ少林拳達磨大師
弟子たちを鍛えるため教えたのが少林拳が始まったと
伝えられている。
禅で長時間、集中し座り続けられるには強靭な肉体と
体力がいる。
始まりが達磨大師か否かには諸説あるが、いずれにせよ、
禅と言う座り続ける強靭な肉体養成のために
始められたようだ。
同様の理由から、インドでは体操のヨガ、
ハタ・ヨガが始められたようだ。


 

なぜ、瞑想?

 瞑想について宗教家はともかく、昔から侍も禅を行っていた。
現代はマインドフルネス瞑想なんてのも流行り。禅も盛況。
全員が悟りを得ようとか、ムクティ(解脱)を目指しているわけではあるまい。
ストレス解消、創造力強化などいろいろ言われているけれど、
それだとちょっと説得力がちょっと弱い。
「人はなぜ、瞑想を行うか?」の問いに対して思想家 内田樹さんは
次のように答えた。

 

先人が瞑想という技法を発明したのは、もちろん、
「生き延びるチャンスを増大させるため」である。
これは断言してよい。
人類の祖先たちが創意工夫を凝らした心身の技術はすべて、
「生きる知恵と力を高める」ためのものである。


「修行論」内田樹(著)

 

サバイブ強化。生きるための一つの方法だったのかと腑に落ちた気がした。

 

 

 参考

菩提達磨

公式サイト・曹洞宗禅ネット

ヨガと冥想―入門から神秘体験へ 内藤 景代(著)

修行論 内田 樹(著)

かわいいフリー素材 いらすとや

プラーナとナディ

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プラーナとナディ。とんでもない大風呂敷をひろげてしまったと
後悔しているのはないしょです。

 

プラーナ

さてプラーナは気。言葉としての概念は先生によってプラーナは
すべて物質を構成し、机、床などすべてプラーナでできていると
いう言い方もできるのだが、気も「すべて気でできている」説を
取っている先生もいらっしゃいますし、そうでないのだという説も
あります。
ただ、生体エネルギーであり、情報である部分は変わりません。

 

さて、ヨガでは人体を粗大身、微細身、原因身と分けています。
西洋の神智学的にはもう少し細分化され、こっちの方が
知られているかな。

 

1.肉体
2.エーテル体(幽体)
3.アストラル体(感情体)
4.メンタル体(精神体)
5.コーザル体(原因体)
6.ブッディ体
7.アートマ体

 

プラーナは微細身に作用すると考えられています。
微細身とは、神智学で言うところのエーテル、アストラル、
メンタル体のことかなと。
通常はエーテル体は含めないようなのですけれど、経絡はエーテル体に
属しているから、こんな感じかなと思っています。
連続的に存在するものを言葉で強制的に分離しているせいで
人によって切り分けが微妙に説明が違っていたりします。

 

ナディ

このプラーナを各部分に配分しているのがナディ。
体中に送る血管のようにエネルギーが身体に流れていて、
一説には72000本あると言われています。
このエネルギの流れ沿い(経絡)に針やお灸をすると昔から
効果あるとされています。

プラーナは人体の外側に空気のように存在すると考えられ、
大量に摂取するとパワフルになりますが、キャパシティ超えて
しまうと身体を壊します。
身体を大量に淀みなく取り込めるようにするのがハタヨガで、
取り込みコントロールするのがプラーナヤーマです。

 

プラーナヤーマ

プラーナヤーマはプラーナをコントロールすることです。
プラーナを取り入れて、吐き出して、循環、拡大、縮小、飛ばすなど
自由自在にコントロールできることが目標です。
ただ、呼吸を自由自在に操れるようになると感覚を統御し、

無意識的な心と身体の動きを主体的に制御できることにつながります。

 

マインドフルネスの提唱者ジョン・カバット・ジンは、マインドフルネスを

通じて意識的に過ごすことを提唱しています。
現代グル。サドグルも「5分間意識的に生きられば、明日から貴方は聖人だ!」

みたいなことをYoutubeにのせていました。

意識的に生きる。結構難しく、訓練が必要かなと感じます。

 

結び

インドの哲学全般に、神を信じなさい。ということは言わないようだ。

それを実体験しろとか感じ取れとか、体験することが非常に重要で、

プラーナにしても、プラーナヤーマなどヨガで感覚を研ぎ澄まし、それを感覚で

とらえなければならないということ。

砂糖がどこで取れるか、どのように使うか、化学成分というものよりも、

砂糖はいかなるものかを、食べて味わうことがより重要なのだろう。

 

しかし、この主観的な世界を、伝えるのはムズカシイ。

 

参考

密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法  本山 博

マインドフルネスストレス低減法 ジョン・カバット・ジン

ヨガと冥想―入門から神秘体験へ 内藤 景代

呼吸法の極意 ゆっくり吐くこと 成瀬 雅春

サドグル ジャッギー ヴァースデーブ

 

経絡と気.

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インドにヨガの勉強に行く人に、胃腸など消化器系の
トラブル対策として日本式正座の効果をアドバイスした
ことがあった。
膝下に経絡があり、三里、上巨虚(下廉)、篠口、
下巨虚(下廉)、 豊隆のツボがあり、これらへの刺激が
胃腸の消化機能を正常化、健全化につながるとモノの本に
あり、正座を推奨していた。
インドのヨギも消化不良、胃弱を訴える弟子に
バジュラアーサナを実行させることもあったとか。

 

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さらっと書いてしまったが、経絡とはと呼ばれる生命エネルギーが

流れる通り道のこと。

中国の思想では生物が生存する条件として、物質、食物などのエネルギー、

身体秩序の情報が欠かせないと考える。

この情報を流す情報網が経絡で、この経絡の気の流れを調整することで

身体を癒すという考え方だ。

 

たとえば自動車はガソリンだけでは走らない。スパークプラグが

正しいタイミングで点火することでガソリンエンジンは動き出す。

身体におけるスパークプラグを動かすものが気。

電話にも例えられ、通話は電気信号という情報と電話を

動かすエネルギーが必要。これら信号とエネルギーの役割が電気で、

これが気にあたる。この電気を伝える電線が経絡だ。

ちなみに電気も気の一種と中村天風先生もその著書の中で

言っていました。

 

さて、経絡は筋肉などの隙間を通っているが身体姿勢を変えると、 筋肉や臓器の

位置が変わるので隙間の大きさも変わってくる。

そうすると気の流れやすさが変わってくる。 このへんを踏まえて気功の形と

いうものができてくる。

ヨガのポーズ(アーサナ)もこれと同様。 さらに呼吸により脈動させ、

身体を振動させる感じ。だからポーズの最中では息と連動させることが大事。

 

いきなりヨガにとんでしまったが、インドにも気、経絡と同様の概念がある。

プラーナとナディだ。

 

 

参考

気 - Wikipedia

経絡 - Wikipedia

気功―その思想と実践 赤虹 (著), 廖 赤陽 (著)

密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法 本山 博(著)

運命を拓く 天風瞑想録 中村天風(著)

針灸指圧自然堂 - フリー素材画像

至高体験の科学的分析の読み物

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パドマアーサナ

以前ちょっと書いたが、Dr.アンドリュー・ニューバーグは
MRIポジトロン断層法をなど、脳機能のイメージング技術を
使って、世界で初めて神秘体験を調べ上げた。

被験対象はフランシスコ会の修道女やチベット仏教徒
高度に集中した祈りや瞑想状態で、宗教的至高体験
イメージング技術により調査。
その結果浮かび上がったのは、自己身体と他を分ける機能を司る
頭頂葉の不活性であった。

 

 「恍惚として祈りや瞑想を行っている間。
普段は自己の境界線を設けるためのエネルギーが、
集中力に割り当てられる。すると、もはや自己と
他を区別することが出来なくなる。
その瞬間、脳内でその人はあらゆるものと
一つになっているのだ」

ニューバーグは説明する。

 

これにより精神病や神との介在無しの、脳の機能として
理解されるようになった。
これにより神経神学という学問が新設され進歩を遂げている。

 

「様々なタイプの瞑想、チャンティング、歌、フロー、祈り、
異言、催眠状態、トランス状態、憑依状態、幽体離脱臨死体験
誰かがそこにいる感覚。
それらすべてが、高度なイメージング技術を使って検証されたのだ」

 

 

と彼はいう。

 

でも...何だろうこの違和感。ヨガなり仏教なり、もっと先まで探究していて、
これらを全部説明できる物か?は疑問。
だからと言って、反論する言葉も証拠もないんだけれどね。

 

 

引用

ZONE シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法

 スティーヴン・コトラージェイミー・ウィール (著)  4章より

身体アーシング

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アーシング_身体電圧測定

この写真は、身体の電圧を測定している風景で、

写真の真ん中にある金属の棒はアースにつながっています。
アースは洗濯機につながっている緑の電線です。
マルチメータで測定してみると3.509V。
このアースとの電位差が身体に不調をもたらすのだそうです。

自分も不調の場合は6V以上くらいになっていたりします。

 

この体に蓄積した電気を大地に流すことで身体を調整していくことを

アーシング(又はグランディング)といいます。

洗濯機のように電線でアースするのではなく素足で大地に立つのもOKかな。

 

さて、身体の筋肉を動かすというのは、神経から筋肉に-10mA
の電流で信号を送って動かすのですが、身体が電荷を帯びている場合、

電位が身体の正しい制御を狂わせるのだそうです。

 

傾向として炎症、睡眠などに有効という経験値的な話で、

確かに睡眠には有効かなと感じています。

自分にはストレスと睡眠には有効と感じています。

 

 

参考

不調を癒す《地球大地の未解明》パワー アーシング  著者:クリントン・オーバー

六大無碍にして常に瑜伽なり

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空海さん

年末年始にかけて、空海さんの言葉

 

六大無碍にして常に瑜伽なり

 

というフレーズが離れずにいた。

 

六大は、アーユルベーダでおなじみ地,水,火,風,空の物質5大要素に
密教ではも加える。
無碍とは、どこおらせる障害がないこと。邪魔するもののないの事で
活き活きと活動していること。
瑜伽とはヨガのこと。体操のヨガじゃないけど、より語源に近く
統合するとか、つながっているという意味。
ヨガは、結(ゆい)の語源になっていくということであった。


全体の意味としては、

 

世界、宇宙全体が滞りなく生き生きと活動し、すべて繋がっている

 

という感じだろうか。現代のスピリチュアル用語のワンネス的な内容だった。
平安時代には密教という形でヨガが日本に正しい形で伝わっていたのだと
ちょっと感動。

 

さて、ワンネス、ユニティやサマディなどについて、神経科学者の
Dr.アンドリュー・ニューバーグがこれら神秘体験について取り組み
三昧に達した瞑想中の坊さんなどを単一光子放射断層撮影して
成果を出している。神経神学という新しい学問分野も生まれた。
神秘体験とかオカルトとかそういったものがようやく科学で
捉えられるようになってきたのだとつくづく思う。

 

 

参考

ZONE シリコンバレー流 科学的に自分を変える方法 

  スティーヴン・コトラージェイミー・ウィール (著), 野津智子 (翻訳) 

密教を生きる 中村 公隆(著)

 

www.irasutoya.com