てきと~探究

心揺れる何かをてきとーに徒然と探究していきたい。

内なる光

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ヨガスートラ 2章 サーダナパダ

51.プラーナヤーマには、内的なあるいは外的な対象に集中しているときに おこる、第四の型がある。

52.その結果、内なる光を覆い隠していた緬紗(ヴェール)が破壊される。

53.そして、心がダーラナー(集中)への適性を得る。

インテグラル・ヨーガ (パタンジャリのヨーガ・スートラ)」
             スワミ・サッチダーナンダ(著) より

プラーナヤーマを行ずることによって、内なる光が覆い隠していたヴェール(煩悩)
を消し去りダーラナー(集中)※1への適性を得て、サマディを迎える。
内なる光とはクンダリーニと解釈されている。

 ※1ダーラナー(集中)は、ヨガスートラの6番目のこと。

 

クンダリーニ

ヨガスートラでは、光として記述されていますが、ハタヨガのクンダリーニは、
とぐろを巻いた蛇で象徴化される根源的な火のような生命のエネルギーと
されています。別名シャクティ。クンダリーニ・シャクティ

 クンダリーニを目覚めると超能力も出現すると言われています。

充分な準備なく、クンダリーニを目覚めさせ、上昇させると猛烈な熱と
エネルギーと身体がやられてしまいます。いわゆるクンダリーニ症候群。
軽いものでは上昇した気が下がらず頭痛が病まないいわゆる禅病だったり、
気が逆回転、いわゆる左巻き状態。気が狂う状態もあったりして指導者が
いないと危ないです。
国内でまともな指導者が指導している方法はクンダリーニの経路の中心軸をクリア、
強化にし同時に意識コントロールも訓練するなど工程を踏みます。
でも、尾てい骨を床にガンガンぶっつけて、とにかく覚醒を狙うものを指導されて
いる方もいます。覚醒したら後は知らない。ガンバレみたいなちょっと危ないなと
思いっています。

 

 中国でも

クンダリーニは漢字で拙火。
クンダリーニを覚醒させる仙道導引術でも似たようながあるそうです。
仙道の元来の目的は、悟りを開くことと長生きをすること。
いわゆる仙人になること。
内分泌を変更し、生殖力を生命力に変えて不老長生を目指すため、不老長生の
弊害もおおきいといとのことで、その後、改良も進んでいるのだがそうだが。

インドではクンダリーニはスシュムナー管を伝って上昇すると言われていますが、

仙道、気功では督脈と任脈とされていていますが、でも行法は同じでいいそうです。

 

チベット密教でも

チベットの秘術の根源ともいえる修行方法「ナーローパ六法」。
インドのヨガ行者ナーローパが口述したものを弟子が筆記して、チベット
持ち替えたものです。
これがカギュ派で整備、実践され、やがて他の宗派でも取り入れられていきます。


 

まとめとして

修行に クンダリーニを用いるのは何でか?、その必然性について調べてました。
いると思える半面、スワミ・サッチダーナンダは「インスタントサマディ」と
軽蔑していたりします。どうなのでしょうね。

ただ、この行法は生命力を高め健康・美容にも有効だそうです。
良くタレントさんが時々テレビで実演しているシンハーアーサナ
舌を出す獅子のポーズ。これなんかも映像的にインパクトが
あるほか美容効能が秘密裏に伝えられているのでやっているのでしょう。

 

 

参考

「インテグラル・ヨーガ (パタンジャリのヨーガ・スートラ)」

                スワミ・サッチダーナンダ

 「魂の科学」 スワミ・ヨーゲシヴァラナンダ (著), 木村 慧心 (著)

 「チベット密教の秘密と秘法」 張明彦(著)